コラム 日浅循環器内科クリニック

循環器疾患とは

狭心症・冠動脈疾患

 

狭心症とは、心筋に血液を送っている冠動脈が狭くなり、必要な血液(≒酸素)が供給できず、胸痛などが生じる病態です。

以下の2つに大きく大別できます。

 

  • 労作性狭心症

動脈硬化により冠動脈に狭窄が生じることが原因です。

運動など、血圧・心拍数があがる負荷がかかった際に胸痛が出現し、安静にすると症状が改善します。

血圧・脈拍の増加は、心筋の酸素消費量を増加させるため、需要と供給のバランスが崩れ、痛みが生じます。

 

  • 冠れん縮性狭心症

冠動脈が急に痙攣し血管が狭くなるために、心筋への血液供給が減ることが原因です。

喫煙のリスクが突出していますが、日本人を含むアジア人に多く、発作は明け方ごろに高率に出現します。

過呼吸で誘発されることがあり、その原因となり得る精神ストレスの回避も必要と言われています。

 

【検査】

運動負荷心電図(エルゴメーター)や24時間心電図(ホルター心電図)を行い、症状出現時に一致して、心筋虚血に特徴的な所見があれば、さらなる精密検査が必要となります。

 

【治療】

労作性狭心症:カテーテルによる血管拡張治療(ステント留置術)や外科治療(バイパス手術)

冠れん縮性狭心症:薬物治療、禁煙