循環器疾患とは
動脈疾患
血管のサイズにより生じうる病態に違いがありますが、原則大きな血管は「破れる」「裂ける」ことが問題となり、小さな血管は「狭くなる」「詰まる」ことが問題となります。
- 大動脈瘤、大動脈解離
動脈が徐々に拡大し、破裂する可能性があるのが大動脈瘤です。
血管壁の中に血液が入っていき、壁が裂けていくのが大動脈解離です。
家系に加え、血圧が高い方、血糖コントロールが悪い方などで発症が多く、進行もしやすいとされており、厳格な血圧管理や外科手術が必要となります。
- 閉塞性動脈硬化症
喫煙や糖尿病、透析など動脈硬化を促進する危険因子を持っている方に生じうる病態です。
血管が狭くなり、足先への血流が不十分となるために、足先が冷たい、歩けば歩くほど痛みが出る、などの症状が出ます。
悪化すると足先から組織が壊死してしまうため、切断などの大がかりな治療が必要になってしまいます。
手足の血圧を同時に測定することで、病気の有無について検査が可能です。
治療は、危険因子の是正に加え、運動療法、薬物療法、カテーテル治療、外科手術などがあり、病態に応じて選択していきます。