院長コラム
集中治療のための教科書が刊行されました

このたび、「電気的治療」の章を執筆させていただいた「日本集中治療医学会 専門医テキスト 第4版」が3月21日に発刊されました。
3月14日〜16日に福岡にて開催された日本集中治療医学会にて先行販売が開始されました。
この書籍は、集中治療の専門医を目指す医師たちのための標準的な教科書として作成され、今回で第4版となりました。
このテキストで勉強し専門医試験を受験したことが懐かしく思い出されます。
今回私が担当した章では、心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)といった、心臓のリズムを整えるための植え込み型デバイスについて詳しく解説しています。これらのデバイスは、致死的な不整脈の予防や治療において非常に重要な役割を果たします。
特に、
- ペースメーカーによる徐脈性不整脈の管理
- ICDによる致死性心室性不整脈の検出と除細動
-
心臓再同期療法(CRT)との併用による心不全の治療
など、実際の臨床で役立つ知識や最新のガイドラインに基づいた治療戦略について、若い医師にも理解しやすいようにまとめています。
患者さんの中にも、これからこういった機器の植え込みをご検討されている方や、すでにデバイスをお使いの方がいらっしゃるかと思います。
治療に対する不安を少しでも減らし、日常生活を安心して過ごしていただけるよう、常に最新の医学的知見を踏まえた診療を心がけております。
ご不明な点やご心配なことがありましたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。これからも地域の皆さまの健康を支える医療を提供してまいります。