循環器疾患とは
高血圧
高血圧とは血液が心臓から駆出された先の血管内の圧力が高い状態をいいます。
140/90 mmHgを超える状況が続くと、動脈硬化が進行し、心臓病(心筋梗塞や心不全)、脳卒中、腎臓病などを発症する確率が高まります。
大きく分けて、原因が特定できない本態性と、原因が明らかである二次性が存在します。
本態性が圧倒的に多いものの、原因を除去できれば管理が容易となる二次性高血圧を正しく診断することはとても重要です。
二次性高血圧の主な原因
- 腎臓病により塩分・水分の排泄が障害される
- 血圧を上げるホルモンが過剰分泌される
- 血管の病気
- 薬剤の副次的な作用(漢方薬など)
高血圧により生じる合併症と当院で施行可能な検査
- 24時間血圧測定
- 心肥大:心電図、心エコー
- 収縮能低下:心エコー
- 狭心症・冠動脈疾患:運動負荷心電図、24時間心電図
- 腎機能低下:検尿、採血
- 動脈硬化:頸動脈エコー、手足の血圧測定
治療の目標
- 来院時血圧 75歳未満:130/80 mmHg未満、75歳以上:140/90 mmHg未満
- 家庭血圧 75歳未満:125/75 mmHg未満、75歳以上:135/85 mmHg未満
高血圧について、日本高血圧学会による一般の患者さん向け情報が公開されています。