唐津赤十字病院からお声がけいただき、院内医療安全講習会にて、「病院全体で取り組む標準的静脈血栓症診療体制の構築とその運用」について講演を行いました。

循環器専門医のみならず、非専門医や医師以外のメディカルスタッフの方々へ、下肢静脈血栓症・肺塞栓症に対する標準的な診療手順を解説し、院内発症をいかに予防するか、また発症時にいかに迅速に発見、治療に繋げるかというテーマでお話いたしました。

この病態は整形外科および婦人科手術を受けられた方、依然猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症、がんなどの背景因子を有する患者さんにとても多いことがわかっています。また、再発がとても多いこともわかっています。このような背景を有する方、また、これまでに一度でも診断され、抗凝固薬による治療をおこなったことのある方は定期的に再発の有無を確認することをお勧めします。